そろそろスタッドレスタイヤ | 虫食い林檎と車のある風景

そろそろスタッドレスタイヤ

気がつけばあっという間に12月目前。
カー用品店の店頭には 冬のタイヤ が並んでいる。
「スタッドレスタイヤ」と呼ばれるタイヤである。
東京ではまだ雪も降らないのに・・・
時期が早い と思われるかもしれないが、
実は10月終わりくらいから、徐々にカー用品店に並び始める。
今年は特に新製品が多く発表され、車好きとしては大歓迎。
どれを選ぶかを悩む時間もとても楽しい。
実は車にとって、タイヤの性能は安全を左右するもの。
決して安くはない買い物だし、賢く選びたい。

大手メーカーの新しいスタッドレス乗用車タイプは
・ヨコハマタイヤ  iceGUARD TRIPLE
・ダンロップタイヤ DSX-2
・ミシュランタイヤ X-ICE XI2
・トーヨータイヤ  ウィンタートランパスMK4

最近のスタッドレスタイヤの特徴として
滑る原因の水を排除する除水力をいかに高くするか、
氷や雪の上での摩擦力の向上に力を注いでいるようだ。
また気温が低くなるとタイヤのゴムも固くなり、冬タイヤとしての性能も低くなる。
一方、タイヤのゴムを柔らかくしてしまうとタイヤの減りが早く不経済。
いかに低温時でゴム質を柔らかく保つか、相反する摩耗性も大事な要素の1つである。
そこで各タイヤメーカーの特徴をまとめてみた。

REV02 ブリヂストンタイヤ
言わずと知れた世界一のタイヤメーカー。
スタッドレスタイヤシリーズのBLIZZAKは有名で
東北、北海道地区の装着率は50%を超える。
今シーズンでの新製品は無いが、主力製品である
BLIZZAK REVO2(ブリザック レボツー)の性能は抜群。

レボ発泡ゴムZ というタイヤ表面の細かな水路で排水し
水路に設けられたバイト粒子で氷面を引っ掻く事で
摩擦力を向上させている。
性能と知名度に比例して、価格は高め。

BRIDGESTONEホームページ スタッドレスタイヤ


アイスガード3 ヨコハマタイヤ
 F-1レースにこそ参戦していないが、国内のレースSUPER GTや
 ツーリングカー選手権でも活躍するタイヤメーカー。

 織田裕二さんの宣伝しているタイヤと言えば、馴染みがあるだろう。
 新製品アイスガードトリプルはタイヤゴムに3つの吸水素材を加え、
 ポリマー素材も使用する事で、除水性とタイヤとゴムの密着性を
 より高めている。先の吸水素材の一つに、氷を引掻く効果も持つ。
 東京などのべちゃべちゃな水分の多い雪に強いとも言われる。
 価格も高くなく、性能も悪くない優等生的なタイヤ。


 YOKOHAMAホームページ スタッドレスタイヤ


DSX-2 ダンロップタイヤ
DUNLOPはイギリスのメーカー。日本でも約100年の歴史を持つ。
古い人は住友ゴムとも呼ぶ事もある(日本ダンロップ)
国内のレース活動で、スポーツタイヤも根強いファンを持つ。

スタッドレスタイヤのDSX-2は新製品。
ドリカムのイメージソングで、TVのCMで宣伝している。
ゴムの素材というより、製造法でゴムの柔らかさを確保し
氷面、雪面にタイヤを密着させる。
独自のカーボン素材のテトラピック、グラスファイバーの
粒子で氷面、雪上をミクロの単位で引っ掻くタイヤ。
ヨコハマ同様に価格も高くなく、性能もソコソコ。

 DUNLOPホームページ スタッドレスタイヤ


EPZ  ファルケンタイヤ
 元々はダンロップ出資の旧オーツタイヤとダンロップが吸収合併。
 現在はダンロップファルケン株式会社として運営されている。

 発売するEPZはダンロップ色が強く、上記DSX-2と似ている。
 製造法でゴムの柔らかさを確保し氷面、雪面にタイヤを密着。
 卵の殻から生まれたマイクロエッグシェルと呼ぶ粒子で
 氷面、雪上を引っ掻き、制動性と駆動性を向上させる。
 性能は決して高くないが、販売価格が安い。

 FALKENタイヤ スタッドレス


x-ice   ミシュランタイヤ
 最近、東京ミシュランガイドの最新版が発売され話題になったが、
 世界で初めてラジアルタイヤを作った老舗メーカー。
 昨年まではF-1レースにもタイヤを供給。フランスが本拠地。

 スタッドレスは新製品のエックスアイス・エックスアイ2。
 シリカベースの新コンパウンドを採用し、低温時の柔軟性を確保。
 お家芸のZサイプと合わせマイクロポンプと呼ぶタイヤパターンで
 除水効率をアップ。今までの氷上性能重視から、日本の雪に
 ターゲットを合わせたスタッドレスタイヤとなった。
 前商品と同じように雪の無い道路にも強く、スピードレンジも
 190km/hまで耐えるTレンジとなった。(他メーカーは140km/h)
 比較的雪の少ない地域にぴったり。価格はブリヂストンと同様に高め。

 MICHELINホームページ スタッドレスタイヤ


MK4   トーヨータイヤ
 トラックタイヤなど運送関連で人気のあるメーカー。
 およそ60年の歴史を持つ。

 乗用車用のスタッドレスはタイヤはガリッドG4。
 注目は新製品のミニバン専用のウィンタートランパスMK4。
 共に鬼クルミの殻を砕いた粒子をタイヤに配合して
 吸水と引っ掻き効果を発揮、独自の360°サイプで
 横滑りを防止する。
 MK4はミニバンの荷重に耐えうる構造を採用し、
 非対称パターンと3つの異なるコンパウンドを採用した
 トリプルトレッド構造で変摩耗を防ぐ。
 極寒の氷上というより、雪上に適している。
 ガリッドG4は比較的安め、MK4は、お店と交渉次第か。

 TOYOタイヤホームページ スタッドレスタイヤ

以上6メーカーの特徴をまとめてみた。
他にもスタッドレスタイヤを発売しているメーカーもあるが、
ガソリンスタンドを含むカー用品店で比較的入手しやすい銘柄を抜粋、
勝手ながら紹介した。

カー用品店では、あまり聞き慣れない海外メーカーの
安いスタッドレスもあるが、性能は紹介したタイヤ銘柄の
1~2世代前のスタッドレスタイヤぐらいだと考えてほしい。
あくまで「雪が降ったら使う」ぐらいで、スキーや温泉といった
雪のある場所に向かうなら、最新のスタッドレスタイヤをお勧めする。

自動車用のタイヤにはタイヤに製造年が記されている。
大抵はサイドウォールと呼ばれる横の部分。
お車をお持ちの方は、改めて見てほしい。
 タイヤ製造年月日2 タイヤ製造年月日1
オイラの使っている夏タイヤ 3606という数字は2006年9月(36週)とわかる

タイヤの寿命だが一般には
夏タイヤ(スタッドレス以外)は5~6年
スタッドレスタイヤは3~4年
と言われる。
タイヤの寿命はタイヤのゴム経年劣化で硬化し、
性能が十分発揮しなくなる年数だと考えてほしい。
もちろん、タイヤの溝が早くなくなれば寿命でもある。

スタッドレスタイヤは低い温度でもゴムのしなやかさを保つため、
夏タイヤより柔らかいゴムを使っている。
スタッドレスタイヤの性能を発揮できる期間は案外短い。

クルマでスキーやウィンターレジャーに行かれる方、そして
通勤や日常に車を使用される方。
今年は・・・いや、今年も早めのご準備を。
イエローハットなどのカー用品店では今の時期、特価商材があったり
新製品でも案外割り引きしてくれる事が多い。
ボーナス間近だし、買うなら今かもしれない。
数年前のように「売り切れ」てしまったら買う事もできないし、
降ってから慌てるのでは...遅いぞ!


 

オートウェイa8.net
  ータイヤ購入・価格を調べるなら便利ー  送料も日本全国一律1本500円


 
 ー賢く保険を選ぶのに便利ー  まさかの雪道・・・万が一に備えよう