えん罪 | 虫食い林檎と車のある風景

えん罪

今この時間、東京ではテレビ朝日系で
ドキュメンタリー番組が放映されている。
数週間前、深夜に放映されたドキュメンタリーの
再構成か続編だと思う。
ちまたでは、陪審員制度の話で持ち切りだが、
この事件の裁判がもっと長引いていたら。
陪審員制度になっていたら・・・・
判決は全く違うものになっていたと思う。

 ドキュメンタリ宣言
なぜ私が収監されるのか ~高知白バイ事故の真相~

白バイとスクールバスとの衝突死亡事故。
バスの運転手は無実を訴え続けたが、刑務所に送られた。
続々と出てくる"無実の裏づけ"となる証言。
しかし裁判では全く無視された。



---追記---
事件の要約は以下になる。
平成18年3月3日午後2時30分ごろ、高知県の国道で、
県警の白バイとスクールバスが衝突し、白バイ隊員が亡くなった。
事故後にスクールバスの運転手片岡晴彦さんは運転免許を取り消され、
平成19年6月の高知地裁野裁判において業務上過失致死罪
禁固1年4ヶ月の判決が下された。
弁護側はこれを不服として控訴。
同年10月、高松高等裁判所が高松地裁では
十分な審議がなされたとして控訴棄却。
弁護側は更に最高裁へ上告・・・
しかし最高裁でも棄却された。
そして平成20年10月23日、収監。

 虫食い林檎と車のある風景-白バイ事故
 
この事件で問題となっているのが、
停車中のバスに白バイが高速で衝突した「自損事故」の疑い

判官びいきではなく検察側の証拠、証言に偏りがあると思う。
バスが走っていたか、それとも止まっていたか。
事故を起こした白バイの速度の目撃者との食い違い。
バスが走っていたという証拠のブレーキ痕。
事故当時バスに乗っていた人々の証言の選択。
オイラにはグレーに思えてならない。
事件の詳細はオイラが伝えるより、リンクを見てほしい。

事件関連リンク
高知 「白バイ事件」の闇
KSB 瀬戸内ニュース(ビデオ)
雑草魂-片岡さんのブログ
片岡晴彦さんを支援する会
高知 白バイ事故 冤罪事件
高知白バイ事故=冤罪事件確定中

高知県警ホームページ

冒頭で裁判の陪審員制度に触れたが、TVのニュース報道では
「陪審員になったら、被告に極刑も下さなければならないから」
「死刑に反対だから」
数々の人がインタビューに答えていた。

おかしくないだろうか?
それは自分を守る意見だろう?
この報道はテレビの脚色があってのインタビューかもしれないが、
人々は皆、被告人を有罪にする事を前提に話ている。
本来、裁判は人を救うものではないか?
その機能が働かないから、陪審員制度なんじゃないのか?

悪いのはどちら?ではない。
事実、この高知の事件でも白バイ隊員の方が亡くなられている。
その周りには、ご家族や友人等悲しんでいる人々がいる。
裁判で、更に悲しむ人があってはいけないと思う。

オイラには文章力が無く、うまく伝えられないが、
新しい陪審員制度は、人を救うものであってほしい。
それだけだ・・・


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チェチェン人少年の裁判は、当初は明らかに有罪だと思われていた。
しかし、いくつか腑に落ちない点に気付いた1人の陪審員が他の陪審員に疑問を投げ掛ける。
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警察は初動捜査に躓き、マスコミは使命を忘れ、市民は無実の会社員を制裁した。
えん罪の落とし穴にはまった時に見えたのは暗い壁と一点の光…。
無実の人間を陥れた社会システムを問う。