気になるドラマ | 虫食い林檎と車のある風景

気になるドラマ

最近というか、このごろというか。
非常に気になるドラマがある。
ブラッディ・マンデイだ。
虫食い林檎と車のある風景-ブラッディマンデイ
 TBS系列で放映されているドラマ。
 細菌兵器を使ってテロを企む組織と、
 ファルコンと呼ばれる天才ハッカーとの
 戦いを描くドラマ。
 連ドラ初主演の三浦春馬が天才ハッカー役で話題に。
 人気コミックのドラマ化。

 東京放送時間 毎週土曜日 午後7:56~





このドラマで、オイラが注目したのが撮影方法。
撮影には三脚を使い、カメラを固定するのが通常。
このドラマは、その三脚を使っていない。
全く使っていない訳ではないが、見た所ほぼ。

作品のストーリー上、不安感や恐怖心をあおる効果を
三脚を使わない、手持ち でうまく現している。
一般に人は、水平がずれた映像を見ると違和感を感じる。
安心して見れない感じだったり。
どんな心理が働くのかは、オイラにはわからないが
古くから映画やドラマの中でも使われる手法である。
もうひとつ、
三脚を使わないと、どうしても映像が揺れる。
プロといえ、カメラマンも人間。当然カメラを担いだり
抱えたりすれば、多少なりとも揺れるのはしょうがない。
ところが、鬼気迫るシーンなどはこれが効果的に働く。
ブラッディ・マンデイでは作品全体の緊迫感として
効果を顕している。
ビデオに録ったりしている方は、もう一度見てほしい。
人物のバックに建物があったりすれば、
微妙に揺れているのが良くわかるはずだ。
録っていない方は、今週のオンエアを見てほしい。
ただ、
そこばっかり見てると、ストーリーが解らなくなる。
注意が必要だ。

カメラを手持ちするメリットは実はまだある。
時間の短縮になる可能性があるのだ。

カメラマンが指定したカメラ位置に、アシスタントが三脚を置く。
三脚の水平を調整し、カメラを三脚ベース(フネ)に固定する。
カメラマンがカメラを覗き、絵を決める。
時間にして20秒程度だろうか。
ただ、撮られるカットは膨大で、この時間も惜しいときがある。

オイラにも経験あるが1回絵を決めたら、そのカットが終わるまで
動かないのが基本だが、カメラマンによっては30cm横にずれたり、
カメラの高さを変えたり・・・
全ては作品の為だが、チョコチョコ動かれるのは
・・・ほんと時間がかかる。

一方、手持ちの場合、カメラマンの肩まで、ほいっとカメラを上げればいい。
これだけ。
全てが時間短縮される訳ではない。
屋外のロケで、昼間の撮影・・・この場合は短縮につながるかもしれない。
照明機材も多く使わない屋外の昼間の撮影では
カメラを据えない(三脚を使わない)分 進行も早い。

ブラッディ・マンデイのロケ地は様々。
弥代学院高等部     ー 千葉県流山市 東洋学園流山キャンパス
公安THIRD-iの入口   ー 東京都調布市 味の素スタジアム
城南医大救命救急センタ ー 茨城県牛久市 つくばセントラル病院
高木藤丸がJに会った店  ー 神奈川県横須賀市 STATION GRILL
国立生物科学研究所   ー 埼玉県本庄市 早稲田リサーチパーク
その他多数・・・・
1時間のドラマ作品は普通、1週間程度の期間で撮影される。
これだけ移動があれば、その移動時間も馬鹿には出来ない。
もちろん助監督筆頭、スタッフが効率よく撮影スケジュールを決めて
無駄の無い様にしているはずだ。
しかし、ロケ先に行く時間はどうしても削れない。
ある意味、時間との戦いでもあるドラマ撮影には
ちょっとした時間短縮も必要である。

残念ながら、オイラはブラッディ・マンデイのスタッフではない。
ここに書いた事は、以前の経験から想像した事にすぎない。
あしからず・・・


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